世界を巡るお誕生日の旅 ベトナム前編

ベトナム的お誕生日のお祝い豆知識

ドリームキャンドルを製造販売する株式会社田中務補商店(かねすけしょうてん)のたなかななです。

私たなかは2023年4月よりドリームキャンドル製造販売の責任者に就任しました。

私は今、ドリームキャンドルを世界へ向けて販売するという目標をもっています。

ドリームキャンドルは感動誕生日を演出するパーティーグッズですから、

”世界へ出るならまず世界の誕生日を知ろう”という学びを2023年7月にスタートしました。

その学びの過程で得た情報をこちらのブログで発信しています。


さてこの『世界を巡るお誕生日の旅」シリーズ、

随分と久しぶりの更新となってしまいました。

このシリーズでは

できるだけ間接的に集めた情報だけに頼らず、

ネイティブの方や現地に住んだ経験がある方、

そして今実際住んでいる方から直接に得た情報を交えて

信頼性のあるお誕生日事情をお話しさせていただきたいと思っています。

主には直接インタビューをすることで

情報収集をしていますので、

そういったインタビューを受けてくださる方が見つかると

シリーズ更新につながりますし、

見つからない間は今回のように大きなインターバルができてしまったり。

新しいチャレンジ

これまで数名のネイティブの方、

そして現地在住の方へのインタビューを実施してまいりましたが、

直接知っている海外の方が身近にこれ以上見つからないという現状に

直面いたしました。

そこでまずはブログに執筆したい国を選定し、

その国に関わる方にコンタクトをとってみようと

目標を設定してみました。

わたしがブログにぜひ執筆したい国としてすぐに頭に浮かんだのが

【ベトナム】!

当ブログでもベトナムへの市場視察について記させていただきましたが、

(該当ブログはコチラ

現在われわれが取り組んでいる

ドリームキャンドル海外販路開拓の第一ターゲットが【ベトナム】であることも

理由であります。

現地の視察でも

ベトナムの方達がどんな風にお誕生日をお祝いするかを

実際バースデーパーティなどのイベントを企画・実行する現地企業の女性代表より

教えていただきました。

彼女にバースデーパーティ会場のセッティングを依頼する顧客は

高所得者に限らずベトナムの標準的所得者層も含まれるそうで、

彼らのオーダー金額は日本円にして5万〜10万円の範囲が平均だそうです。

イベント会社が併設するパーティーグッズ販売店の様子

実際、こうしたイベント企画の企業にパーティー会場設置を依頼する方は

全体数と比較して少ないのではないかとは思われますが、

パーティーの文化に敏感で先端を率いる彼らの情報は大いに参考となりました。

一方で、やはりこの情報だけでブログを執筆するには

情報量が少ないと感じていたので、

もう少し厚みをもった内容にするためにもベトナムの情報に詳しい現地の方に

実際お話しをお伺いする必要性を感じていました。

そんな中、私たなかがベトナムのビジネス事情を学ぶ目的で閲覧していた

noteの連載がありました。

サイゴン山本さんのベトナムに関する執筆記事群です。

ベトナムの最新記事を速報形式で提供してくれる良質な内容と、

現地のカルチャーや人との交流などを人間味溢れる視点で伝達してくださる記事に

すぐにファンになったたなかでありました。

厚かましくも勇気を出して「インタビューをさせていただけませんか」と申し出たところ、

なんとご快諾をいただきまして

zoomを活用して直接お話しをおうかがいすること叶ったのです!!

オンラインで直接お顔を合わせる前の事前アンケートにも

現地のお誕生日事情についてとても丁寧にお答えをいただきました。

ですので、かなり厚みのもった情報を入手することができ、

今回のこのブログも前編・後編に分けて投稿をさせていただきたいと思います!


ベトナム現地のお誕生日事情

ここからは、

サイゴン山本さんにインタビューした様子を会話形式にてお伝えさせていただきます。

本日はよろしくお願いいたします。

さて早速ですが、
一般的にベトナム人は誕生日を重要視していると思いますか?

彼らは非常に誕生日を大切にします。

日本と比較して、ベトナム人の誕生日に対する感覚に違いはありますか。

感覚の違いを特に感じることはありません。

日本でいうところの還暦のように、特に盛大にお祝いする年齢などはありますか?

ベトナムでは1歳の誕生日が最も重要とされています。
1歳はゆりかごを卒業する時期とも言われ、
最も重要な1年を乗り越えたことをお祝いします。

確か、韓国でも

1歳の誕生日を重要視するとインタビューで聞いたのを思い出しました。
『世界を巡るお誕生日の旅 韓国編』をご参照ください。)

ベトナムとの違いはあるのでしょうか。

続けてうかがっていきましょう。

1歳の誕生日には
盛大なパーティーを開き周りの人に感謝を伝えたり、
ご先祖様へお供えをして無事に1歳を迎えたことを
報告・感謝をしたりします。

生活水準には関係なく、
1歳といえば皆一様に盛大にお祝いするのですか?

お祝いの仕方は生活水準に左右されると思いますが、
できる範囲でお祝いをするというスタンスです。
基本的には誕生日ケーキやプレゼントを用意して、
お祝いの想い出を撮影して映像に残すような感じです。

では、もう少し成長した
子どもの誕生日を祝うときは
どんなメンバーでお祝いするイメージですか?

まだ子どもが小さいときは、ご家族、ご両親が本人を祝います。
学校へ行き始めれば、クラスの誕生月の子供達をまとめてお祝いしたり、
学校の友人を招待して家でお祝いしたり。。。

そのあたりは日本と変わりない感じですね。

また、結構な頻度で見かけるのが、
マクドナルドやケンタッキーなどの飲食店に友人を招き、
本人やご両親がおもてなしをしている光景です。
当然、全ての支払いは本人のご両親がもちます。

結構な出費がイメージされますが、
それは高所得な人たちが住むエリアに多い現象ですか?

そうではないですよ。
ケンタッキーのようなファーストフード店は
たいていのエリアにあります。
金額的にも日本に比べると安いです。
パーティープランを利用してというより、
テーブルだけ事前に予約して
コンボのような容量の大きいセットを注文し、
みんなで食べている感じです。

(イメージ画像)

若者(大学生や新社会人)はどうですか?
日本と同様、
家族とはもうお祝いしなくなるのでしょうか?

そうですね。
多くの若者は
友人、恋人、同僚とお祝いすることが多いです。

では、40-50代の方たちはどうですか?

人付き合いにもよりますが、
仲間内でささやかに行われたり、
仲間が本人をカフェや食事に誘って
お祝いの言葉・贈り物・飲食代などを
プレゼントしたりします。

老年齢の場合はどうですか?
日本の還暦祝いのように
年齢に応じた色のちゃんちゃんこを贈って
長寿を祝ったり願ったりする風習はありますか?

日本のように決められた定番の贈り物はないようですが、
70歳には子や孫が集まり
益々の健康と幸せを願ってお祝いします。
特別豪華なプレゼントやお食事というより、
皆の話し声や祝辞の言葉で誕生会は幸せに包まれます。

(私は心の中で思いました)
幸せを願って子孫が集うって素敵な風習だな!
日本でも同様に祖父母のご長寿と幸せを願って
贈り物をする機会は多いけれど、
宅配便で送ったり、電話やLINEなどで気持ちを伝えたり、
もしかしたら
実際に顔を合わせてお祝いする機会は
時代とともに減少している可能性も考えられるな。。。

サイゴン山本さんのお話しはこう続きます。

地域によっても異なりますが、
各地方の行政や高齢者協会などの社会組織より
70歳・75歳・80歳・・・100歳・100歳以上を迎えた高齢者を
お祝いする会が開催されることがあります。

日本では還暦60歳も大きな節目で
地域や家族でお祝いをしますが、
60歳を祝う風習はベトナムにはないのでしょうか?

私の友人曰く
「60歳はまだ若いので
長寿としてお祝いすることはない」そうです。
ベトナムの誕生日に関する情報収集をしても、
日本のように「還暦60歳」を特別な歳として
お祝いする見聞等は見つからないのです。

ご友人がおっしゃる
"60歳はまだ若い"という考え方、
素晴らしいですね!
60歳くらいの方達は
まだまだ元気にバリバリと働いているのですか?

ベトナムで60歳を過ぎてバリバリ働いている姿は
それほど多くないような気がします。
こちらは若い層でも
5・6年勤続すれば管理職につくのが普通です。
バリバリ働く部長クラスの年代が
20代後半、30代と非常に若いんです。

そういう会社構造なのですね。

しかし、ベトナムは特に中間所得層が増加しており、
庶民、中間所得層、富裕層間の資産や生活水準の差は
年々広がっています。

かつて1億総中流と認識していたわれわれとは
異なる点ですね。


日本と同じように定年はあるものの、
庶民でも定年以降毎日働かれる方もいますし、
20~50代ではジョブホッピングしながら会社に勤め
幾つかの副業を掛け持ち、また家族で事業をする人々も多い。
そういう意味では、
「ひとつの会社で骨を埋める」という考え方はほぼ無くて、
定年に対する感覚が日本と異なります。

つまり、日本のように60歳から65歳で定年を迎える時期に老齢期が始まる

という認識がベトナムにはないようです。

その年齢まで会社で働き続けるというよりは、

働きながら、また年齢を重ねた後には

自分の好きな人生を送るのがベトナム流なのかもしれませんね。

ベトナムのお誕生日についてのインタビューからこうして

年齢ごとの就労スタイルにまで話が広がって、

私の興奮度合いもあがってきたところです。

サイゴン山本さんによる興味深いお話はまだ続きますが、

1本のブログでまとめてしまうのはもったいないので、

前編としてのお話はここまでといたします。

続きはぜひ後編にてお楽しみください!


お知らせ

前編の最後に少しだけお知らせさせてください。

SNSの影響で完売が続いておりますドリームキャンドルですが、

4月後半頃には再入荷の予定です。

5月以降のお誕生日をひかえてらっしゃる場合でしたら

公式ドリームキャンドルストアでご予約を承っておりますので

ぜひご利用ください。

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